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・「HIIT」とは「High-Intensity Interval Training(ハイ・インテンシティ・インターバル・トレーニング)」の略、またヒートやヒットという。高強度インターバルトレーニングのこと。
全力→休息→全力→休息→の繰り返し。(休息時は完全休息しない)(秒数・セットの規定はない)
・立命館教授の田畑泉氏が科学的に証明したトレーニング方法を「タバタ・プロトコル(またはタバタ式トレーニング、タバタトレーニング)」という。
20秒全力→10秒完全休息を6-8セットで約4分行う。
・HIITには、運動時間や回復時間についての基準はないかある程度の幅があるだけだが、タバタは4分で疲労困憊になることが強調されている。
・タバタ・トレーニングの強度の設定は常に6~7回で疲労困憊になる強度。トレーニングが進み体力が上がると7セットできるようになった場合、運動強度(トレッドミルの場合は速度、自転車の場合は仕事率あるいは重さ)を増加させていく。
・タバタはHIITのうちのひとつのやり方としてとらえた方がいい。
・ またサーキットトレーニングは全身の筋持久力の向上を目的とし、HIITは心肺持久力の向上を目的にしている。サーキットは筋トレを入れるが、HIITには筋トレを入れると言う定義はない。
・タバタはマラソンなどの高い持久性が求められる競技のアスリートの最大酸素摂取量向上を目的に開発。
・身体活動に必要なエネルギー供給系には、主に無酸素性エネルギー供給系と有酸素性エネルギー供給系がある。
・タバタは、一セット目は無酸素性運動だが、6~8セット目では酸素摂取量が最大値まで達するため有酸素運動となる。序盤は無酸素性に刺激を入れ、最終的には有酸素性も限界まで追い込むことでどちらも鍛えれるトレーニング。
・タバタは有酸素性エネルギー供給系を最大に刺激できる。
・タバタでは1日4分以内で週2日で最大酸素摂取量が増加が見込める。
・タバタは短時間トレーニングのため、長時間行うスポーツにおいての脂質代謝能力をあげることはできないかもしれない。(糖の貯蔵量が少なくなると脂質代謝が進む。体内の糖ではなく脂質をエネルギーとして使う能力)
・田畑先生は各媒体や著書で、タバタ式では「脂肪燃焼」や「痩せる」ことは検証しておらず効果があるとは言えないといっている。
・痩せた人は運動量が増えて普段の生活よりカロリーを消費しただけの可能性が高い。
・最大酸素摂取量が多い、つまり持久力が高いと糖尿病などの生活習慣病の発症リスクが低くなる。なぜなら、最大酸素摂取量が高い人ほど、糖代謝(インスリン抵抗性)の能力が高いから。
・注意したいのはいくら短時間の高強度トレーニングといっても怪我や故障などの予防のため、ウォーミングアップとクーリングダウンにも入念な時間をかけるため全体で約30分かかる。
・フィットネスクラブで実施される消費カロリーを増やすことを意識しているであろうHIITとタバタは方向性がまるで違う。HIITの強度は高いはずだが、そうでもないプログラムのジムもあるので、ジムでうたっているHIITが明確にHIITといえるかはわからない。(クライアントの体力にも左右されるので)